犬山祭のユネスコ無形文化遺産とは

ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)とは、諸国民の教育・科学・文化の協力と交流を通じて、国際平和と人類の福祉の促進を目的として創設された国際連合の専門機関です。 ユネスコの事業には、三大遺産事業(世界遺産・無形文化遺産・世界記憶遺産)と呼ばれるものがあり、「無形文化遺産」は、そのひとつです。

「無形文化遺産」とは、2003年のユネスコ総会で採択された「無形文化遺産保護条約」に基づき、芸能・社会的慣習・儀式及び祭礼行事や伝統工芸技術など”形のない文化”を対象としたものです。そして日本では、すでに能楽・人形浄瑠璃文楽・歌舞伎・雅楽などが登録されており、最近では、和食や和紙が登録されました。

そして、平成27年3月に日本の伝統ある「山・鉾・屋台行事」登録に関する提案書が、無形文化遺産保護条約関係省庁連絡会議(外務省・文化庁・農林水産省)の審議を経て、ユネスコに再提出されました。この提案書には、「犬山祭」をはじめ「京都祇園祭」「日立風流物」「高岡御祭」「高山祭」「秩父祭」など国指定重要有形・無形民俗文化財33件が掲載されており、ユネスコ政府間委員会において、平成28年11月に審査され登録が決定されました。

国指定重要無形民俗文化財である「山・鉾・屋台行事」(33件)